敏感肌のスキンケアのポイント
敏感肌の方がスキンケアを行う際には大きく2つのことがポイントとなります。
洗いすぎない!
必要以上に皮脂膜を失わせない
必要以上に皮脂膜を失わせない
とにかく優しく!
刺激を与えない
刺激を与えない
私たちの皮膚は本来、肌の水分を保持したり、外部の刺激から肌を守る機能を持っています。角質を含む表皮や皮脂膜がそのバリア機能を果たしてくれているのですが、多くの敏感肌の方は、このバリア機能が低下し、刺激を受けやすい状態になっています。
このバリア機能が低下するとどうなるでしょうか?水分が蒸発してしまうことで乾燥が悪化したり、外部の刺激物(異物や、ばい菌)が簡単に侵入してしまうことで、かゆみなどが発生します。
これ以上バリア機能を低下させないためにも、毎日行うスキンケアには最初にお伝えした2つのポイントが大切です。
このポイントに注意して、各スキンケアステップをチェックしていきましょう。
このポイントに注意して、各スキンケアステップをチェックしていきましょう。
STEP 1 クレンジング
メイクをきちんと落とすことは大切ですが、クレンジングをする際、しっかり落とそうとこすっていませんか?クレンジングも、必要以上に肌に刺激を与えないよう行うことが大切です。適量を手にとり、やさしくメイクになじませ、落としましょう。
STEP 2 洗顔
洗顔で気を付けたいのが洗いすぎ。ゴシゴシと洗うことで、必要な皮脂膜が失われてしまいます。洗顔料を顔につけたら、こするのではなく、やさしくマッサージをするようにします。泡立つタイプの洗顔の場合は、キメの細かい泡を立てることもポイント。うまく泡立たないようであれば、ネットなどを使って泡立ててみましょう。ぬるま湯で洗い流したら、ソフトなタオルで”拭く”のではなく、軽くおさえるようにして水分を取ります。
STEP 3 化粧水
洗顔後は肌の水分が蒸発しやすい状態です。なるべく早く化粧水をつけるか、プレ化粧水などを活用してお肌の乾燥を防ぎましょう。化粧水をつける際、お肌をたたくパッティングといったケアもありますが、ただでさえバリア機能の乱れている敏感肌の方にはおすすめできません。顔全体を包み込むように、やさしくハンドプレスします。
STEP 4 美容液 ~ クリーム
美容液やクリームをなじませる際も、とにかくやさしく。手全体を使ってゆっくりと包み込むようになじませます。目もとなどのポイントケアをする際は、力の入りにくい薬指や小指を使うことがおすすめです。
STEP 5 UVケア
朝のスキンケア最後のステップであるUVケアは、手のひら全体を使ってゆっくりと包み込むようにつけることがポイントです。小鼻の脇などにつける際は、クリームと同じく薬指や小指を使って軽く押さえるようになじませます。
敏感肌の方は紫外線のダメージを受けやすいので、毎日のUVケアを習慣化しましょう。
敏感肌の方は紫外線のダメージを受けやすいので、毎日のUVケアを習慣化しましょう。
色々気をつけるポイントがあって大変!と思われるかもしれませんが大丈夫。毎日行うことで、自然とスキンケアルーティンに取り入れられるようになります。
敏感肌の方は、ぜひ今回のポイントを参考にスキンケアを行ってみてください。
廣澤 朋子 先生
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
東京女子医科大学卒業
大学病院や総合病院皮膚科にて一般皮膚科、都内美容クリニックにて美容医療、予防医療に携わる。
治療だけでなく、スキンケアのアドバイスやにきび肌のためのカバーメイクアップのアドバイスなども行っています。これまでの診療経験を生かし、皆様のQOL(クオリティオブライフ)の向上を大切にした治療を提案させていただいております。
東京女子医科大学卒業
大学病院や総合病院皮膚科にて一般皮膚科、都内美容クリニックにて美容医療、予防医療に携わる。
治療だけでなく、スキンケアのアドバイスやにきび肌のためのカバーメイクアップのアドバイスなども行っています。これまでの診療経験を生かし、皆様のQOL(クオリティオブライフ)の向上を大切にした治療を提案させていただいております。