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角質ケアの重要性とその方法

皮膚科医によるスキンケア講座

角質ケアの重要性と
その方法

自宅で出来る角質ケアのやり方と
ピーリング成分配合の
スキンケア製品の選び方とは

監修 小林智子 先生

教えて! Doctor

前回は肌の印象を決める角質層のメカニズム、そして角質が引き起こす肌トラブルをご紹介しました。
肌トラブルの原因がわかると、おのずとどんなケアが必要か見えてきます!
今回は、角質トラブルで重要になる、「角質ケア」とその方法について皮膚科医の先生にご解説いただきたいと思います。

角質トラブルには角質ケア!自宅で出来る角質ケアのやり方とは?

ここでいう角質トラブルとは、肌のざらつき、肌のくすみ、毛穴トラブル、ニキビなどを指します。
このような角質トラブルを未然回避するには、肌のごわつき、ざらつき、詰りといったような初期の段階で角質ケアをスキンケアに取り入れることがおすすめです。
それでは角質ケアとはどんなケアを指すのでしょうか?

一般的に自宅で出来る角質ケアには2種類あります。

A:ピーリング成分を用いた角質ケア。これはピーリング作用を持つ成分が配合されたもので古い角質を除去するやり方です。
B:物理的な剥離を促す角質ケア。これは主にスクラブ剤やパック等に代表される角質ケアです。

自宅で使えるAのスキンケア製品は、使い続けやすく、徐々に効果を実感できるようなものが多く、Bは短期間で見た目の変化がわかりやすい一方、肌ダメージが伴うことが多いのも事実。
生活スタイルに合わせてAのピーリング成分を用いた角質ケアをご自宅でのケアに取り入れることがおすすめです。
ここからはご自宅で取り入れやすいピーリングケア製品を選ぶときのポイントを解説します。

角質ケア製品(ピーリングケア製品)を選ぶポイント

POINT1

目的で選びたい、代表的なピーリング成分

ピーリング成分にもいくつか種類があります。
AHA(αヒドロキシ酸):主にフルーツなどから抽出される。グリコール酸*1、乳酸*1、クエン酸*1など。
BHA(βヒドロキシ酸):皮脂腺に親和性が高い。サリチル酸*1など。
代表的なピーリング成分

POINT2

生活スタイルで選びたい、製品カテゴリ

次に、どのスキンケアカテゴリで取り入れるのが良いのかということですが、これはご自身の生活スタイルやご自宅でのスキンケアスタイルによって選ばれるのが良いと思います。
大きく分けて2種類の特徴とおすすめポイントをご紹介します。
製品カテゴリ

POINT3

注目は美容液タイプ!その他のポイント

角質ケア(ピーリングケア)だけではなく、一緒にその他の効果があると嬉しいですよね!
角質ケアをすると、肌表面のキメが整えられすべすべになる一方、肌のバリア機能が弱まってしまうことも。
保湿効果のあるものや、肌をいたわるような成分が一緒に配合されている角質ケア製品を選ぶと尚よいでしょう。
また、毎日使いをするなら、低刺激なものが使いやすいでしょう。
「パッチテスト済み」や、「低刺激設計」というようなワードと共に販売されているものがおすすめです。
効果のイメージ

まとめ

・肌トラブルを未然に防ぐには、角質が溜まらないように普段から角質ケアを取り入れることが重要!
・自宅で出来る角質ケアは、ピーリング成分を用いた角質ケアと物理的な乖離を促す角質ケアの2種類がある。
・毎日使いをするなら、摩擦が少ないスキンケアで、「パッチテスト済み」や、「低刺激設計」というようなワードと共に販売されている低刺激なものがおすすめ
・注目は摩擦がなく、ピーリング以外のスキンケア効果も期待できることが多い美容液タイプ!
小林智子 先生

小林智子 先生

皮膚科専門医。医学博士。
日本医科大学卒業後名古屋大学大学院皮膚病態学にてアトピー性皮膚炎について研究。
2015年よりNorthwestern大学へポストマスターフェローとして臨床研究に従事。
食事と健康に関してレシピや情報などを医学的な立場から発信する「ドクターレシピ」の監修を行う。
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