皆さん、何となく体がだるく
夏の疲れが残っていると
感じる時がありませんか?
お肌も同じです。夏に受けた紫外線のダメージが秋の肌にも影響を残しています。
1. 秋の肌ダメージ – 肌のくすみ
秋の肌は、夏に浴びた紫外線の影響もあり、 お肌の色がうす黒く、透明感がない状態になりがちです。また、目の下部などのシミが濃く目立つようになっています。スキンケアやメイクをする時に、鏡に映った自分の顔がくすんで見える…その要因のひとつとして、夏の紫外線の影響があげられます。
肌のくすみをケア
目の下や、特にくすみが気になる部分をカバーするだけでも、顔色が明るくみえます。お肌が夏のダメージを受けて、疲れもあるデリケートな状態なので、低刺激性の化粧下地やベースメイクなどを使用して、お肌をやさしくカバーするとよいでしょう。
2. 秋の肌ダメージ – 肌の乾燥
この時期、肌が何となく、ツヤがなく肌触りも良くない・・と感じることはないでしょうか?これは、紫外線が表皮細胞(角化細胞)に悪影響を与えたことにより、角質層の保湿機能やバリア機能が低下している状態です。自覚がなくても、夏の紫外線のダメージは、目に見えないところで影響を及ぼしていますので、 要注意です。
肌の乾燥をケア
スキンケアの基本ですが、やはり保湿が重要です。夏に受けたダメージを和らげ、冬本番に備えるためにも、しっかり保湿を行いましょう。しっとり潤いを感じられる製品を選びたいですね。肌のダメージの修復も効率的に進み、キメの整った健康的な美肌へ第一歩です。
3. 秋の肌ダメージ – 紫外線も引き続きケア
1、2では、夏の紫外線による既に起こっているダメージとケアのお話をさせて頂きましたが、美肌づくりには「予防」も欠かせません。生活紫外線という言葉を耳にしたことはありますか?通勤や買い物時などのコンクリートの照り返しやガラス越しの日差し、洗濯物干し、車の運転など日常生活を通して知らずに浴びている紫外線のことで、主に“UVA(紫外線A波)”にあたります。UVA は夏だけでなく、年間を通して降り注いでおり、「しみ」や「しわ」「たるみ」などの原因になります。
皮膚に届く財外線量の約95%がUVA
地表にまで届く紫外線にはUVAとUVBがありますが、そのうちUVAは波長が長く、雲や霧、窓ガラスを通過し、皮膚深部の真皮にまで到達し、ベッドのスプリングのように皮膚の弾力を保つ膠原線維(コラーゲン)にまでダメージを与えます。
紫外線ケアを毎日の習慣に
秋でも紫外線量が多いことが、グラフからも分かりますね。そして、皮膚に届く紫外線の約95%がUVA (紫外線A波)”なのです。日差しが落ち着いてきた秋でも、紫外線ケアは欠かせません。 UV効果のある化粧下地やベースメイクを使用したいですね。その際には、SPF値だけではなく、PA値もしっかり確認して、毎日の紫外線ケアを習慣づけましょう。
2. 秋の美肌づくり アドバイスまとめ
お肌のくすみは化粧下地・ベースでカバー。低刺激性の化粧品でやさしくケアしましょう。
スキンケアでお肌に充分な保湿を行いましょう。また、メイク前の化粧下地・ベースメイクも肌でしっとりと感じる保湿効果のあるものを選びましょう。
年間を通して紫外線ケアの習慣をつけましょう。SPF・PA値がきちんとある製品で、お肌へのダメージを防ぎましょう。
1995年川崎医科大学卒業。同大学付属病院、米国ワシントン大学、都内クリニックで皮膚科医としての研鑽を積み、2012年6月に表参道皮膚科の院長に就任。2014年8月 めぐろ皮膚科クリニック開設。
一般的な皮膚疾患から美容医療まで、幅広い皮膚のお悩みにお答えできるよう、皮膚科専門医・形成外科専門医が診療を行っています。
http://meguro-derm.jp/