メインコンテンツ

日焼け止めで肌が乾燥⁉敏感肌でも安心な日焼け止めの選び方と塗り方

日焼け止め選びに悩む女性

日焼け止めで肌が乾燥した経験はありませんか?それは、日焼け止めが肌に合っていない可能性があります。特に敏感肌の人はご注意を。今回は敏感肌や乾燥肌のための、日焼け止めの選び方と塗り方のポイントを紹介します

日焼け止めで肌が乾燥!肌に合わない原因とは

日焼け止めを塗って肌に違和感を感じるときは、配合成分との相性と、肌のコンディションの影響が考えられます。

原因①配合成分が肌に合わない

日本国内で販売されている化粧品は、日本の法律に基づいて作られています。安心して使用できるものですが、すべての人に皮膚刺激がおきないわけではありません。なんらかの成分が刺激となって炎症がおきると、肌が乾燥してつっぱり感やかゆみが生じることがあります。

日焼け止めの配合成分といえば、紫外線吸収剤や紫外線散乱剤が代表的。これらは肌にどんな影響をもたらすのか、確認してみましょう。

紫外線散乱剤 紫外線を反射・散乱させる 紫外線吸収剤 紫外線を吸収する

紫外線吸収剤

肌の表面で紫外線を吸収し、化学反応で熱や赤外線などに変化させて、紫外線の侵入を防ぎます。紫外線を吸収するスポンジを肌にのせている、というイメージです。

紫外線散乱剤

肌の上にUVカットのベールを巻いたようなイメージで、紫外線を反射・散乱させて、肌を守ります。酸化チタンや酸化亜鉛など、天然原料で作られた成分です。

紫外線散乱剤のほうが肌への負担が軽いと言われてきましたが、テクノロジーは日々進化。紫外線吸収剤でも紫外線散乱剤でも、肌質を問わず使用できる低刺激設計の日焼け止めが続々登場しています。

原因②乾燥して敏感肌になっている

日焼け止めで乾燥しやすい人は、敏感肌になっている可能性もあります。

敏感肌は、角質層のバリア機能が低下している状態。肌の水分量が少なく、外部からの刺激を受けやすくなっています。そのため香料やパラベンなど、健康な肌なら負担になりにくい成分にも、過敏に反応してしまうことがあるのです。

しかし刺激を恐れて日焼け止めを塗らないでいると、かえって乾燥が進むことも…。日焼け止めの必要性を、この機会におさらいしましょう。

注意!乾燥肌と敏感肌は日焼けで悪化

角質層 バリア機能が正常な肌 バリア機能が低下した肌

乾燥肌や敏感肌はバリア機能が低下しているため、健康な肌に比べて紫外線のダメージを受けやすいと言えます。秋冬や曇りの日などの弱い紫外線であっても、長い時間をかけて少しずつダメージが蓄積。日焼けだけでなく、シミやシワ、たるみなどの光老化を早めてしまいます。

元々バリア機能が低下している肌に、紫外線のダメージによってさらにバリア機能が低下するため、ますます乾燥が進む悪循環に陥ることがあります。

詳しくはこちらの記事もご覧ください。
日焼け止めは毎日塗るべき!?秋冬も侮れない紫外線対策の必要性とは


肌を健やかに保つためには、1年中日焼け止めを塗るのが理想的。乾燥肌や敏感肌の人はどんな日焼け止めを選ぶとよいのか、ポイントを紹介しますね。

【乾燥肌・敏感肌向け】日焼け止めの選び方

刺激になりにくい処方であることはもちろん、高いUVカット効果も両立した日焼け止めを選びましょう。

[敏感肌用日焼け止め]低刺激で肌の負担減

肌の乾燥が気になる人は、敏感肌でも使える低刺激設計の日焼け止めがおすすめです。繰り返しお伝えしますが、紫外線吸収剤配合でも、肌質を問わず使える製品は多数販売されています。

低刺激設計の製品かどうかは、以下の表示の有無をチェックしてみましょう。

  • 敏感肌用
  • 皮膚科学的テスト済み
  • 皮膚科医の協力のもとテスト済み
  • ニキビのもとになりにくい処方
  • アレルギーテスト済み
  • 低刺激設計

ただし、すべての人に肌トラブルが起きないわけではありません。肌に合わないときは、すぐに使用を中止してくださいね。

[保湿成分配合]うるおいを逃がさない

バリア機能が低下している乾燥肌や敏感肌は、うるおいを保つ力が弱くなっています。保湿ケアをしても時間とともに乾燥しやすいので、日焼け止めも保湿成分配合のものがおすすめです。

UVAもUVBもしっかりカットできる

地上に届く紫外線には、日焼けやシミの原因となるUVBと、シワやたるみの原因となるUVAがあります。

日焼け止めに記載されているSPFは、UVBをカットする効果の目安。PAは、UVAをカットする効果の目安です。

生活シーンに合わせた日焼け止めの選び方  日常生活(散歩、買い物等) 野外での軽いスポーツやレジャーなどの活動 炎天下でのレジャー、リゾート地でのマリンスポーツなど 非常に紫外線の強い場所や紫外線に特別過敏な人達等 ※光線過敏症など疾患に伴う 紫外線に特に過敏な方は医師の相談に従ってください

「SPFとPAが高いほど肌への負担が大きい」と懸念する人もいるかもしれませんね。でも現在は、低刺激設計でも高いUVカット効果をもつ日焼け止めが販売されています。

UVAとUVB、どちらの紫外線も肌にダメージを与えるので、SPFとPA両方の値をチェックしましょう。

【敏感肌・乾燥肌向け】日焼け止めの塗り方

日焼け止めを塗って乾燥するのは、塗り方が原因の可能性も。正しい塗り方を紹介します。

しっかり保湿してから塗る

肌がうるおった状態で日焼け止めを塗ることで、なじみがよくなり、皮脂崩れもしにくくなります。

5点おきしてから塗る

女性の顔 日焼け止めの塗り方

おでこ・鼻先・両頬・あごと5つの箇所に置いてから塗りましょう。顔の内側から外側に向かって少しずつ丁寧になじませると、ムラづきを防ぐことができます。

優しくなじませこすらない

強い力で塗ってしまうと、角質層が傷つきバリア機能を低下させます。摩擦刺激がシミの原因になることもあるので、指先で優しくなじませます。

量を守る

量が少ないと塗りムラが発生し、効果がダウン。肌の摩擦にもつながります。クリームタイプや乳液タイプの適量は、パール2粒分が目安。パッケージに適量の記載がある場合は、守って使用しましょう。

詳しくはこちらの記事もご覧ください。
日焼け止めは「適量」が大事!効果的な塗り方のポイントと注意点

古い日焼け止めは劣化している可能性があります。開封したらなるべく早く使いきってくださいね。

敏感肌だからこそ乾燥が心配!日焼け止めを正しく使おう

敏感肌は、肌を守る機能が低下している状態。肌に合う低刺激設計の日焼け止めを正しく使うことで、うるおったすこやかな肌を保つことができます。1年通して、しっかり肌を守ってあげましょう。

ラ ロッシュ ポゼ アンバサダー
皮膚科医 友利新先生

現在、都内2か所のクリニックに勤務の傍ら、医師という立場から美容と健康を医療として追求し、美しく生きるための啓蒙活動を雑誌・TVなどで展開中。
美と健康に関する著書も多数。

友利新先生
野村有子先生

ラ ロッシュ ポゼ アンバサダー
皮膚科医 友利新先生

現在、都内2か所のクリニックに勤務の傍ら、医師という立場から美容と健康を医療として追求し、美しく生きるための啓蒙活動を雑誌・TVなどで展開中。
美と健康に関する著書も多数。

SNSでシェアする

キーワードで関連記事を探す

この記事を読んだ人に
おすすめのページはこちら

オリエンテーションメッセージ
最高の体験をお楽しみいただくために、デバイスを回してみてください