日焼け止めは「適量」が大事!
効果的な塗り方のポイントと注意点【動画解説付き】
「ベタつきそうだしもったいないし…」と、日焼け止めを少量だけ塗っていませんか?日焼け止めの効果を最大限に発揮させるには「適量」が重要です。適量の目安と、より効果的に使うための正しい塗り方を動画で解説。注意点も紹介します。
SPFやPAの数値が高い日焼け止めは、高い紫外線カット効果が期待できます。さらに、スーッとなじむ伸びのよさも兼ね備えたタイプは使いやすいですよね。だからといって少量でもOK!というわけにはいかないのです。
十分な日焼け止め効果が得られない
日焼け止めは、製品ごとにメーカー独自の適量が定められています。研究に基づいて定められているため、自己判断で使用量を減らしてしまうと、十分な効果が得られない場合があります。
日焼け止めがムラになりやすい
伸びのいい日焼け止めを使うと、つい少量を薄く伸ばしてしまいがち。しかし、最初に日焼け止めをつけたところと伸ばした先では、肌につく量に差がでます。フェイスラインにはほとんど日焼け止めがつかず、ムラになることがあります。
「うっかり日焼け」を防ぐためにも、日焼け止めは適量をしっかり塗る必要があるのです。
日焼け止めの適量とは? ~正しい量の目安~
日焼け止めには、大きく分けてクリームタイプと液状タイプがあります。それぞれの適量の目安と、特徴を押さえておきましょう。
乳液・クリームタイプの日焼け止め
- 適量の目安:パール2粒分
- こっくりしたテクスチャーで落ちにくく、保湿効果が高い製品が多い
- 化粧下地としても使用できる製品が多い
液状タイプ
- 適量の目安:1円玉2枚分
- みずみずしくサラッとした質感で、伸びがよく塗りやすい
- 水に強いタイプではない製品はやや落ちやすく、レジャーやスポーツなどには不向き
上記の適量はあくまで目安です。製品によって適量が異なるため、パッケージを確認してみてくださいね。
効果的な日焼け止めの使い方 ~正しい塗り方~
日焼け止めの適量を理解したら、正しい塗り方もチェックしてみましょう。ポイントを押さえてムラなく塗れると、より効果的に紫外線をはね返すことができます。
日焼け止めを塗る手順
- 1. パール粒2個分ほどの日焼け止め(クリームタイプ)を手に取る
- 2. おでこ・鼻先・両頬・あごの5点にのせる
- 3. 顔の内側から外側に向かって、全体に優しく伸ばす
頬やTゾーンなどの高いところから塗り広げると、立体的に仕上がります。
日焼け止めの「重ね塗り」で安心
立体的な頬とTゾーンは日焼けしやすく、皮脂で落ちやすい部位なので、重ね塗りをするのがおすすめです。重ね塗りの使用量は、パール粒1個分ほど。最初につけた日焼け止めを、きちんと均一になじませてから重ね塗りしましょう。
具体的な量や塗り方は、以下の動画で詳しく紹介しています。
皮膚科医直伝!日焼け止めの正しい塗り方
さらにムラなく!差がつくポイント
日焼け止めを塗る前に汗や皮脂汚れを落とし、化粧水や乳液でしっかり保湿しておきます。清潔でうるおった肌は、日焼け止めが浸透しやすく崩れにくくなります。塗るときは、中指と薬指の第二関節を使って密着させましょう。敏感な目元や口元は、薬指か小指で優しく塗るのがおすすめです。
日焼け止めを塗るときの注意点
日焼け止めを塗るときに、ついやってしまいがちな注意点を2つご紹介します。
1年以上前の日焼け止めの使用は避ける
開封してから1年以上経過した日焼け止めは、劣化している可能性があります。開封後はなるべく早めに使い切りましょう。使用期限が定められている製品は、それに従ってくださいね。
一度に大量に塗らない
一度に大量の日焼け止めを手にとり、手のひらでなじませてから塗ると、ムラづきになってしまいます。部位ごとに丁寧に伸ばしていきましょう。
また一度塗った日焼け止めは、時間とともに少しずつ落ちていきます。タイミングを見て、こまめに塗り直すことも大切です。
日焼け止めを塗り直す必要性
SPFとPAの数値が高い日焼け止めを選び、適量を守って正しい手順で塗れば「塗り直さなくてもよいのでは…」と考えてしまうかもしれませんね。
しかしラロッシュポゼの実証実験では、日焼け止めを塗ってから5時間後の肌は、汗や皮脂、擦れなどで部分的に落ちていることが明らかになっています。
紫外線から肌を守り抜くためにも、日焼け止めは2~3時間おきに塗り直すことをおすすめします。スプレータイプの日焼け止めなら、メイクの上からでも簡単に塗り直しができますよ。
日焼け止めの「モチ」の実証実験は、こちらの動画で詳しく紹介しています。
<記事内リンク>
適切な日焼け止めの量でより効果的な紫外線対策を
日焼け止めは「何を使うか」だけでなく「どう使うか」も重要です。まずはパッケージに記載された適量を守り、正しい塗り方で実践。こまめな塗り直しも心がけて、日焼け止めの効果を最大限に引き出しましょう。