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フェイスパックの正しい使用頻度|
毎日のスキンケアに活かすポイント

フェイスパックの正しい使用頻度|毎日のスキンケアに活かすポイント

フェイスパックは肌のコンディションを底上げしてくれるアイテムのひとつ。お手ごろ価格で大容量のパックも多く「毎日使いたいけど頻度はどのくらいが適切?」と思うこともありますよね。適切な使用頻度や正しい使い方を押さえて、より効果を引き出しましょう。選び方や注意点も紹介します。

毎日使ってもいい?フェイスパックの適切な使用頻度

フェイスパックは種類が多く、保湿や角質オフなど用途もさまざまです。主に保湿を目的としたシートマスクや洗い流さないパックは、基本的に毎日使ってもかまいません。ただし使用の際は必ず注意書きを確認しましょう。

洗い流すタイプや貼ってはがすタイプは週1~2回が一般的で、毎日の使用は推奨されていないものもあります。特にはがすタイプの毛穴パックは刺激が強い傾向にあります。敏感肌の人は注意書きをよく読み、使用頻度をしっかり守るほうが肌に安心です。

フェイスパックの種類と特徴

人気が高く手軽に使えて効果を感じやすいのが、貼るだけの「シートマスク」や、クリーム状やジェル状で洗い流さなくていい「スリーピングパック(ナイトパック)」などです。マスクを肌に残しておくのが苦手、お風呂場でも気軽にケアをしたいという人には、洗い流すタイプなどがあります。

シートマスク

シートマスク

パックの定番ともいえるシートマスクは、シートに化粧水を浸したタイプと、美容液を浸したタイプがあります。顔全体にぴったり密着し、角質層にまんべんなくうるおいを浸透させられるのが特徴。顔全体への密着感によって、美容成分の効果に加えて鎮静効果も期待でき、美容施術の後にも多く使用されています。

シートの形状が日本人やアジア人の輪郭にあった設計だと、より顔への密着性が高くなるのでおすすめです。

一般的にはシートマスクの後に乳液やクリームを使ってうるおいを閉じ込めます。

スリーピングパック

クリーム状やジェル状が多く、夜のスキンケアの最後に塗り、洗い流さずにそのまま眠れるパックです。寝ている間の乾燥を防ぎます。

洗い流すパック

クリーム状やクレイ状などがあり、顔に塗ってしばらく置いてから洗い流します。種類が豊富で、代表的なものは次の通りです。

洗い流すパックの種類 期待できる効果と特徴
クリーム・ジェル 保湿や美白など。
密閉性が高いので水分が蒸発しにくく、うるおいを肌の奥に届けられる。
クレイ(泥) 毛穴汚れや余分な皮脂を吸着して洗い流す
炭酸ガス 血行促進作用によるくすみの改善、ハリを出すなど。
ジェルとパウダーを混ぜて炭酸を発生させるタイプや泡タイプなどがある。

洗い流すパックを使った後は、化粧水・乳液・クリームなど通常と同じスキンケアをして、うるおいを閉じ込めましょう。

はがすパック(ピールオフパック)

ジェル状やクリーム状などのパックを塗って、乾かした後にはがして使います。普段のお手入れではオフしきれない古い角質や毛穴に詰まった汚れを取り除くほか、うぶ毛処理ができるものもあります。パックを使った後は、使用上の注意をよく読みケアしましょう。

求める効果に合ったフェイスパックの選び方

パックに配合されている美容成分によって、得られる効果が異なります。求める効果や肌悩みに合わせたフェイスパックを選びましょう。

保湿ケア

保湿に特化したシートマスクやスリーピングパック、洗い流すパック(クリームやジェルタイプ)がおすすめです。高保湿成分としてはヒアルロン酸、コラーゲン、セラミドなどがおなじみです。

ヘアケア用品によく配合されるパンテノール(プロビタミンB5)も、実は肌への保湿力が高く注目されています。またパンテノールには抗炎症作用や皮膚の修復作用もあります。日中の紫外線や乾燥などで刺激を受けた肌をケアするのに、ぴったりな成分といえるでしょう。

肌荒れ予防

CICA(ツボクサエキス)配合のシートマスクやスリーピングパック、洗い流すパック(クリームやジェルタイプ)がおすすめです。CICAには炎症を鎮める作用があるほか、肌のバリア機能を高める働きが期待できます

バリア機能が低下していると外部刺激に敏感になり、炎症を起こしやすくなります。この点から、CICAとパンテノールは特に相性が良い組み合わせです。

美白ケア

美白成分を含むシートマスクやスリーピングパック、洗い流すパック(クリームやジェルタイプ)がおすすめです。美白成分はビタミンC誘導体やトラネキサム酸、アルブチン、ナイアシンアミドなどさまざまあります。

詳しくは「シミに効く注目の美白有効成分は?種類別の作用や薬用化粧品・化粧品の違いも」の記事をご覧ください。

ハリの低下やシワのケア

レチノールやナイアシンアミドなどのエイジングケア成分を含むシートマスクやスリーピングパック、洗い流すパック(クリームやジェルタイプ)がおすすめです。また、炭酸パックも効果的です。

毛穴・角質ケア

クレイ状の洗い流すパックやはがすパックなどで、古い角質や毛穴の汚れを取り除くのがおすすめです。ただし乾燥肌の人や敏感肌の人は、刺激を感じたりより乾燥したりすることもあるので注意してください。パックではなく、古い角質をやわらかくして落としやすくする「角質ケア美容液」もおすすめです。

フェイスパックの効果を引き出す使い方

パックにはさまざまな種類がありますが、取り入れやすい代表格といえばシートマスクですよね。その効果を最大限に引き出す使い方を紹介します。

シートマスクは正しい順序で使う

シートマスクには、洗顔後に使うもの、化粧水で肌を整えた後に使うものがあるので、パッケージの指示通りに使います。シートマスクをはがした後は、美容液や乳液、クリームなどで保護しましょう。

シートパックはしっかり肌に密着させる

シートパックはしっかり肌に密着させる

空気が入らないようにピタッと肌に密着させ、効率よく美容成分を浸透させるのがポイントです。

  1. 最初に目の位置を合わせたら、シートパックの上部を横にひっぱりながらおでこに密着させましょう。
  2. シートパックの下部は、斜め上にひっぱりながら、フェイスラインをリフトアップするように密着させます。
  3. 最後に、目元・鼻・口元が浮かないように、指の腹で丁寧にプレスします。

フェイスパックの注意点

フェイスパックにはいくつかの注意点があります。良かれと思っていた使い方が、かえって肌への負担になることもあるので確認しましょう。

長時間つけたままにしない

肌(角質層)が保水できる量には限りがあるので、パックを長くつけるほど効果が高まるというわけではありません。パッケージに書かれた目安時間を確認して使いましょう。

特にシートマスクを長時間顔にのせていると、肌(角質層)がふやけた状態になり、バリア機能が低下する原因に。この状態でシートマスクを外すと、角質層の水分が急速に蒸発して乾燥することがあります。

敏感肌は慎重に使う

パックの種類や使用頻度によっては、肌への刺激につながりかねません。はがすパック(ピールオフパック)のように物理的な負荷がかかるパック、クレイマスクのように皮脂を吸着するタイプは、やりすぎると肌の刺激になりやすい傾向にあります。

低刺激設計で「アレルギーテスト済み」「皮膚科医の協力のもとテスト済み」などと表記された、敏感肌でも使えるシートマスクがおすすめです。

冷蔵庫で冷やすのはリフレッシュ目的にする

冷やしたフェイスパックを使うと、ひんやりして気持ちいいですよね。しかし冷えたパックで一時的に毛穴が引き締まり、美容成分が肌に浸透するのに時間がかかってしまう可能性があります。

一時的な肌の引き締めや鎮静効果を得たい人にはおすすめですが、しっかりパックの効果を引き出すなら、常温での使用が望ましいといえます。

目的に合ったフェイスパックを適切な使用頻度で使おう

フェイスパックは、基本的にシートマスクやスリーピングパックは毎日使用可能です。洗い流すタイプや貼ってはがすタイプは肌への負担を考え、週1~2回を目安に使用します。しかし、いずれの場合も必ず注意書きを確認し、目的に合わせて適切に使用しましょう。

池袋駅前のだ皮膚科院長
野田真史 先生

医学博士。2007年東京大学医学部医学科卒業後、2014年東京大学大学院医学研究科卒業。
ニューヨーク州医師免許を取得し、2014年から米国ロックフェラー大学で診療にあたる。湿疹、アトピー性皮膚炎、乾癬、円形脱毛症の研究に従事し、Master in translational science(MSc)を取得。2016年東京大学医学部付属病院皮膚科助教。2018年池袋駅前のだ皮膚科を開院。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。

野田真史先生
野田真史先生

池袋駅前のだ皮膚科院長
野田真史 先生

医学博士。2007年東京大学医学部医学科卒業後、2014年東京大学大学院医学研究科卒業。
ニューヨーク州医師免許を取得し、2014年から米国ロックフェラー大学で診療にあたる。湿疹、アトピー性皮膚炎、乾癬、円形脱毛症の研究に従事し、Master in translational science(MSc)を取得。2016年東京大学医学部付属病院皮膚科助教。2018年池袋駅前のだ皮膚科を開院。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。

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