自宅で簡単にできるピーリングのやり方4選!
敏感肌に使える成分も解説

ピーリングは、肌のくすみやざらつきを解消し、透明感のある肌へ導く美容法の1つ。実際、どのような効果が期待できるのか、毎日しても肌への影響がないのか気になりますよね。この記事では、ピーリングの効果や自宅でできる具体的なやり方、注意点や敏感肌に使える成分も解説します。

ピーリングとは、古い角質を取り除き、透明感のある肌に導く美容法です。自宅でできるピーリングは一般的に「角質ケア」と呼ばれ、大きく2種類に分かれます。
- ピーリング成分(角質を柔軟にする成分)が配合されたもので、古い角質を落としやすくする方法
- スクラブ剤やパックなどで物理的に古い角質をはがす方法
物理的に角質をはがす方法は、使用頻度が多いと肌の刺激になることも……。そのため、ピーリング成分(角質柔軟成分)が配合された方法で角質ケアをするのがおすすめです。次のような成分は低刺激で敏感肌にも使えます。
代表的なピーリング成分 (角質柔軟成分) |
特徴 |
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AHA(α-ヒドロキシ酸) | 主にフルーツなどから抽出される。 グリコール酸、乳酸、クエン酸など。 主に肌の表面の角質に作用するピーリング。 |
BHA(β-ヒドロキシ酸) | 皮脂腺に親和性が高い。 サリチル酸、カプリロイルサリチル酸(LHA)など。 肌の表面だけでなく毛穴の奥まで浸透するピーリング。 |
ピーリングに期待できる効果
ピーリングにより、古い角質の蓄積による肌トラブルを未然に防ぐことが可能です。また、化粧水・美容液に含まれる美容成分が浸透しやすくなるメリットもあります。
本来、肌の細胞には一定の周期で新しく生まれ変わるターンオーバーという仕組みがありますが、紫外線や乾燥、生活習慣の変化などの原因でターンオーバーが乱れると、肌の表面に古い角質が溜まってしまうことがあります。
肌の表面に古い角質が蓄積すると、肌のざらつきやくすみ、毛穴の開きやニキビといった肌トラブルが発生しやすくなります。
【自宅でできる】ピーリングの種類とやり方4選
自宅でできるピーリング方法には、洗顔やジェルタイプのピーリング、ふき取り化粧水、美容液などさまざまな選択肢があります。それぞれの特徴と効果があるので、肌質やライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。
ピーリング初心者におすすめ「洗顔」
洗顔は毎日行うものなので、気軽にピーリングを始めたい人におすすめの方法。ピーリング成分(角質柔軟成分)配合の洗浄料を使用し、きめ細かい泡で摩擦を起こさないように洗うのがポイントです。
<洗顔のやり方>
- 手を洗い清潔な手で洗顔します。
- ぬるま湯で顔を1~2回すすぐ「予洗い」をします。
- 密度の高い泡でデリケートな目の周りや口元を避けて、顔全体を優しく洗いましょう。ゴシゴシこするのは厳禁です。
- ぬるま湯で手のひら全体を使って優しくすすいでください。7~8回が目安です。
- 清潔でやわらかいタオルを顔にあてて水分を取ります。
すっきり感抜群の「ジェル」
ジェルに含まれるピーリング成分(角質柔軟成分)が、肌の余分な角質をやわらかくします。ジェルをくるくると優しくなじませて、角質を絡め取ります。ジェルが消しゴムのカスのようにポロポロと出てくるため、見た目にもインパクトがあり、すっきり感を得やすいのが特徴です。
ただし、摩擦による刺激があるため、頻繁に使用すると肌にダメージを与える可能性もあります。一般的にはスペシャルケアとして、1週間に2回程度の使用が目安とされています。注意書きをよく読んで使用しましょう。
<ジェルタイプによるピーリングのやり方>
- 洗顔後、顔表面の水分をタオルで吸い取ります。
- ジェルを手のひらに適量取り、マッサージするように肌になじませます。
- ぬるま湯で洗い、タオルで優しく水分を吸い取りましょう。
効果を実感しやすい「ふき取り化粧水」
ふき取ったコットンに角質汚れが残るので、ピーリングの効果を実感しやすいのが特徴。日々のスキンケアに簡単に取り入れやすいのもメリットです。ただし、ふき取る際には肌に刺激を与えないように、優しくふき取るのがポイントです。
<ふき取り化粧水によるピーリング>
- ピーリング成分を含む化粧水をコットンに含ませます。
- 顔の中央から外側に優しくなでるようにコットンを滑らせましょう。
ピーリング以外の効果も得られる「美容液」

ピーリング成分(角質柔軟成分)を含んだ美容液は、組み合わせる美容成分によって、その他のスキンケア効果も得られるのが魅力です。
例えば、角質をやわらかくする「サリチル酸」に加えて「ナイアシンアミド」が配合された美容液を使用すると、保湿や抗炎症作用、ターンオーバーの促進も期待できます。
美白成分が配合されている美容液なら、より透明感のある肌が目指せるでしょう。毎日の朝晩のスキンケアに使える、低刺激のものがおすすめです。
<美容液を使ったピーリングのやり方>
※朝晩2回行う
- 化粧水の後、美容液を手に取ります。
- 目の周りを避け、両手で顔全体を包み込むように肌になじませます。
- ざらつきの気になる部分に重ね付けしてください。
- 手のひら全体で軽くハンドプレスします。
ピーリングをする際のポイントと注意点
保湿を重視すること、日焼け直後は避けること、摩擦に注意することがポイント。肌への負担を最小限に抑えながら、効果的にピーリングを行いましょう。
ピーリング後はしっかり保湿をする
ピーリング直後の肌は、古い角質が取り除かれた状態です。角質が薄くなって肌内部の水分が失われやすいので、十分な保湿ケアが欠かせません。
保湿を怠ると乾燥が進んで、いわゆる敏感肌(バリア機能が低下してトラブルを起こしやすくなっている状態の肌)になってしまうことも……。化粧水だけではなく、乳液やクリームも併用して、水分と油分のバランスを整えましょう。
摩擦を起こさないように優しくケアする
肌は摩擦による刺激を受けると、赤みや乾燥、敏感肌の原因になるため、優しくケアをすることが大切です。特にピーリング後のデリケートな状態では、強い摩擦は肌にダメージを与え、炎症を引き起こす可能性があります。
タオルで顔を拭く際にはゴシゴシこすらず、優しく押さえるように水分を取ることで、肌への負担を抑えられます。できるだけ摩擦を避け、優しいタッチでケアすることを心がけましょう。
日焼け直後のピーリングは避ける
日焼けした肌は紫外線によるダメージを受け、バリア機能が低下しているため、ピーリングは避けましょう。この状態でピーリングを行うと、さらに肌の刺激になり、炎症や乾燥が悪化する可能性があります。
日焼け直後は肌を落ち着かせるケアを優先し、ピーリングは肌が十分に回復してから行うのがおすすめです。また、ピーリング後は肌がダメージを受けやすくなるため、日焼け止めを必ず塗り、紫外線対策をしっかり行ってください。
ピーリングに関するよくある質問(FAQ)
ここでは、ピーリングに関してよく寄せられる質問にお答えします。頻度やタイミング、肌質別の注意点など、正しいケア方法を知って、効果的にピーリングを取り入れましょう。
ピーリングは毎日してもいいの?タイミングは?
ジェルやふき取り化粧水によるピーリングは、週に1〜2回程度にとどめるのが望ましいとされています。またピーリングに使われる成分は、肌をつるつるに整える一方で、高濃度だと肌に負担をかけることもあります。美容液によるピーリング以外は、毎日行うのは避けた方がよいでしょう。
保湿作用と抗炎症効果をもつ「ナイアシンアミド」を配合した角質ケア美容液は、毎日朝晩のスキンケアに使用可能です。
敏感肌でもピーリングできる?
敏感肌でもピーリングは可能ですが、刺激の少ない乳酸(AHA)やサリチル酸(BHA)、LHAなどの角質柔軟成分を使用した美容液で行うのがおすすめです。次のような表示のある、敏感肌でも使える美容液を選ぶとよいでしょう。
- 敏感肌用
- 低刺激設計
- 皮膚科医の協力のもとテスト済み
- アレルギーテスト済み
敏感肌は通常の肌よりもデリケートで、刺激を受けやすい状態にあります。強いピーリング剤を使用すると、逆に炎症を悪化させる可能性があるため注意しましょう。
ピーリングは相乗効果が期待できる美容液タイプがおすすめ
ピーリングは、肌の透明感を引き出し、スキンケアの効果を高めるために効果的な美容法。特に美容液タイプのピーリングは、角質ケアに加えて保湿や美白などの相乗効果が期待できるため、毎日のスキンケアに取り入れるのがおすすめです。
自分の肌質やライフスタイルに合わせてピーリング方法を選び、健やかで美しい肌を手に入れましょう。