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日焼け後のアフターケアは3ステップで!やってはいけない2選も

日焼け後のアフターケアは3ステップで!やってはいけない2選も

日焼け止めを塗り忘れた日や、塗り直しがこまめにできなかった日に限って、外出が長引いたり急に日差しが強くなったり…。しまった!と気づいたときには肌がヒリヒリして、赤くなっていることがありますよね。うっかり日焼けの影響を最小限に抑えるための、アフターケアをご紹介します。

UV 紫外線ばく露 数時間後 現れる 8~24時間後 ピーク 2~3日後 消失 数日後 現れる 数週間~数ヶ月後 消失 サンバーンSUNBURN 赤くなる日焼け サンタンSUNTAN 黒っぽくなる日焼け 環境省「紫外線環境保険マニュアル2020」〈図1-1 サンバーンとサンタンの違い〉を元に作成

強い紫外線を浴びると、皮膚に炎症が起こります。初めにサンバーン(赤くなる日焼け)の症状が現れ、時間が経つとサンタン(黒っぽくなる日焼け)の症状が現れます。

赤くなる:サンバーン

紫外線を浴びて数時間経つと、ヒリヒリとした痛みを感じたり、赤みが出たりします。この症状は、軽い火傷を起こしている状態と同じ。ひどくなると、水ぶくれができることもあります。もし水ぶくれができてしまったときは、つぶさずに皮膚科を受診しましょう。

炎症の痛みや赤みのピークは8~24時間ほどで、2~3日で治まっていきます。

黒っぽくなる:サンタン

赤みが引いて数日後、肌は黒っぽく変化していきます。これは、体の防御反応によってメラニン色素が過剰に生成され、皮膚に色素沈着が起こるためです。黒っぽくなる日焼けの症状は、数週間から数か月は続きます。

日焼け後にやってはいけない2選

日焼けをした後は、気になってつい肌に触れてしまいがち。しかし炎症が悪化し、回復の遅れにつながる可能性があるため、肌を触りすぎるのは要注意です。

①叩く・こする

日焼けをした肌は敏感な状態です。肌を冷やすときや保湿するときは、そっと押さえるように、やさしく触れましょう。

②皮をむく

日焼けをして1週間ほど経つと、皮がむけることがあります。紫外線の影響でターンオーバー(細胞が生まれ変わるサイクル)が早くなり、肌表面の皮(角片)がめくれ上がるためです。

無理に皮をむくと、未成熟な角質細胞までむいてしまい、肌を傷つけることになります。自然に皮がむけるのを待ちましょう。

すぐに実践!日焼け後のアフターケア3STEP

すぐに実践!日焼け後のアフターケア3STEP

できるだけ早く日焼け後の症状を回復させるためには、早めのアフターケアが大切です。「うっかり日焼けをしてしまった!」というときは、すぐに以下の手順で対処しましょう。

①冷やす

痛みや赤みがある場合は、患部を冷やしてほてりをとりましょう。

顔を冷やすときは、冷水や低刺激設計の化粧水をコットンに浸し、肌に貼り付けてパックします。体にはタオルで巻いた保冷剤を当てて、少しずつ冷やします。

冷やした後に、消炎作用のあるローション(カラミンやアラントインなどが配合のもの)を塗るのもよいでしょう。

②保湿する

日焼け後の肌は、顔も体も乾燥しやすくなります。スキンケアでしっかり保湿して、うるおいを保つことが大切です。

日焼け後のデリケートな肌には、敏感肌用のスキンケア化粧品がおすすめです。肌の赤みが落ち着くまでは、化粧水と乳液(またはクリーム)などのシンプルなケアに留めましょう。

③ブライトニングケアする

日焼けした後は、肌の奥でメラニン色素が過剰に生成されています。過剰なメラニン色素はサンタン(黒っぽくなる日焼け)だけでなく、シミの元にもなります。日焼けしてから1週間後を目安に、ブライトニングケアを始めることをおすすめします。

透明感のある肌に導くブライトニング成分の中でも「ナイアシンアミド」は、
● 低刺激で敏感肌でも使いやすい
● 保湿効果も期待できる
といったことから注目を集めています。

気づきにくい「慢性日焼け」にご用心

UVA 紫外線A波 UVB紫外線

日常生活の中で少しずつ紫外線を浴び続け、知らず知らず日焼けしていることがあります。すぐにサンバーンやサンタンの症状は現れませんが、肌に影響が蓄積していき、のちにシワやたるみ、シミなどが現れてきます。

秋や冬は紫外線量が減りますが、ゼロになることはなく1年中降り注ぎます。また波長の長いUVAは、窓ガラスや雲を突き抜けて、肌の奥まで届く紫外線です。季節や天気、室内外問わず、紫外線対策は1年中実施しましょう。

うっかり日焼けをしないための予防法

ここからは、紫外線対策のポイントをご紹介します。

①日焼け止めをスキンケアの一貫に

紫外線から肌を守ってくれる日焼け止めは、外出する日だけでなく、家の中でも塗りましょう。朝のスキンケアのルーティンにすると、毎日忘れずにケアできます。

また日焼け止めは、ムラなく塗ることが大切です。詳しくは「日焼け止めは『適量』が大事!効果的な塗り方のポイントと注意点【動画解説付き】」の記事をご覧ください。

②日焼け止めは2~3時間おきに塗り直す

日焼け止めを朝しっかり塗っても、擦れや皮脂などで落ちてしまうことがあります。できれば2~3時間おきに塗り直すとよいでしょう。外出先では、メイクの上からでも使えるスプレータイプの日焼け止めが便利です。バッグに入れておいてはいかがでしょうか。

とはいえ「日焼け止めは本当に塗り直しが必要なの?」と思う人もいますよね。衝撃の事実は「日焼け止め効果の持続時間と塗り直すタイミングは?【動画解説付き】」の記事で紹介しています。

③できるだけ紫外線を避ける

日焼け止めとあわせて、夏は次のような日よけ対策も取り入れるとよいでしょう。

● 日傘や帽子を活用する
● 屋外では日陰に入る
● 紫外線が強い午前10時から午後2時の外出を避ける

しっかり対策して外出を楽しもう

紫外線はすこやかな肌の大敵。とはいっても、明るい空の下で過ごす時間も大切にしたいですよね。アフターケアに慌てないためにも、日焼け止めをこまめに塗り直して、しっかり肌をガード!夏を楽しく美しく過ごしましょう。

ラ ロッシュ ポゼ アンバサダー
皮膚科医 友利新先生

現在、都内2か所のクリニックに勤務の傍ら、医師という立場から美容と健康を医療として追求し、美しく生きるための啓蒙活動を雑誌・TVなどで展開中。
美と健康に関する著書も多数。

野村有子先生
野村有子先生

ラ ロッシュ ポゼ アンバサダー
皮膚科医 友利新先生

現在、都内2か所のクリニックに勤務の傍ら、医師という立場から美容と健康を医療として追求し、美しく生きるための啓蒙活動を雑誌・TVなどで展開中。
美と健康に関する著書も多数。

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