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肌のくすみの原因は5つ!
自分のタイプに合ったスキンケアで透明肌へ

肌のくすみの原因は5つ!自分のタイプに合ったスキンケアで透明肌へ

肌が本来持つ明るさや透明感が失われると、肌がくすんで見えることがあります。くすみの原因は紫外線や乾燥、血行不良など。くすみのタイプに応じた対策がありますが、いずれも日中の紫外線対策と朝晩の保湿が大切です。スキンケアのポイントやくすみ対策におすすめの成分を紹介します。

敏感肌はくすみやすいって本当?

くすみ肌とは、透明感や明るさ、つやが失われたように見える状態の肌を指します。肌のトーンが暗く、疲れているような印象を与えてしまうことがあります。

敏感肌の人は、肌(角質層)の細胞どうしの隙間が広くなっていて、バリア機能が低下しています。そのため紫外線や大気中微粒子、摩擦などの外部刺激を受けやすく、肌内部では繰り返し炎症が起きやすい状態に……。すると、肌を黒っぽくするメラニン色素が過剰に生成されることがあります。

敏感肌の人は健康な肌の人に比べて、くすみの悩みが深まる可能性があります。

タイプ別・くすみの原因

肌にくすみをもたらす原因には、紫外線や肌の摩擦、乾燥などがあります。また原因によって、肌色の見え方は次のように異なります。

薄い褐色のくすみ│紫外線によるシミ

薄い褐色のくすみ│紫外線によるシミ

シミができたことにより、薄い褐色のくすみ感が生じている状態です。紫外線のダメージを受けると、次のようなメカニズムでシミが発生します。

  1. 肌の内部で炎症反応が起こる
  2. 炎症反応によってメラノサイトが刺激され、シミのもとになるメラニンが過剰生成される
  3. メラニンが肌に蓄積してシミになる

過剰につくられたメラニンは通常、肌のターンオーバー(細胞の生まれ変わり)によって、古い角質とともに排出されます。しかし紫外線を繰り返し浴び続けると、メラニンが過剰生成され続けてしまい、排出が追いつかなくなるのです。

日常生活で浴びる紫外線であっても、長期にわたるとダメージが蓄積していきます。

薄い褐色のくすみ│摩擦によるメラニンの過剰生成

肌を摩擦で刺激すると炎症が起き、メラニンの過剰生成につながります。皮膚表面の角質層はごく薄く、クレンジングや洗顔の際に顔をこするだけでも影響が出ます。角質層が傷ついてバリア機能が低下するため、敏感肌の引き金にも……。

グレーがかったくすみ│乾燥

グレーがかったくすみ│乾燥

乾燥して粉を吹いたりカサついたりしている肌は、キメが乱れた状態に。光をまばらに散乱するため、くすんで見えるようになります。一方でキメが整ったなめらかな肌は、光を均一に散乱するため明るく見えます。

また肌が乾燥してキメが乱れているときは、角質層のバリア機能が低下しています。紫外線のダメージを受けやすく、くすみの他にも肌トラブルを引き起こす可能性があります。

グレーがかったくすみ│余分な角質

肌表面の角質層が厚くなって、くすんで見える状態です。

通常、バリア機能の役目を終えた角質細胞は、新しく生まれてくる細胞に押し上げられて自然にはがれ落ちます。ターンオーバーの周期が乱れると、古い角質がはがれ落ちずに残ったり、角質細胞が過剰につくられたりして、角質層が厚くなります。

ターンオーバーが乱れる原因は加齢や睡眠不足、ストレスなどさまざまですが、紫外線も主な原因の一つです。

青暗いくすみ│血行不良

睡眠不足や冷えなどによって血行が悪くなると、肌の血色が失われてしまいます。赤みがないため青緑色をした毛細血管が目立ってしまい、肌が青暗い印象に。また血行が悪くなると肌に十分な栄養が届かなくなり、老廃物が溜まるため、余計に顔全体がくすんで見えるのです。血行不良はターンオーバーを乱す原因にもなります。

タイプ別・くすみ対策スキンケアのポイント

くすみのタイプが異なれば、適した対策も異なります。それぞれのポイントを押えて、透明感のある肌を手に入れましょう。

薄い褐色のくすみ対策:紫外線対策

薄い褐色のくすみ対策:紫外線対策

日焼け止めは「適量」を「丁寧に」塗ることが大切です。日焼け止めの量が少ないとムラになり効果を十分に発揮できません。乳液やクリームタイプの適量は、パール2粒分が目安です。次の手順でムラなく塗っていきましょう。

  1. 適量の日焼け止めを手に取る
  2. おでこ・鼻先・両頬・あごの5点にのせる
  3. 顔の内側から外側に向かって、全体に優しく伸ばす

紫外線の照射量は季節によって変動しますが、ゼロになることはありません。雲や窓ガラスも通過するため、季節や天候にかかわらず、1年を通して対策しましょう。日焼け止めは毎日使うものだからこそ、刺激になりにくい敏感肌用・高保湿なタイプがおすすめです。

詳しい紫外線対策は「日焼け止めは『適量』が大事!効果的な塗り方のポイントと注意点【動画解説付き】 」の記事も参考にしてください。

薄い褐色のくすみ対策:摩擦レス

肌への刺激によってメラニンが過剰に生成されないよう、なるべく摩擦を減らすことが大切です。また肌をこすると角質が傷ついてバリア機能の低下も招きます。化粧品を使うときは、やさしく肌になじませるようにつけ、洗顔のときもゴシゴシこすらないように気をつけましょう。

グレーがかったくすみ対策:保湿ケア

バリア機能が低下してうるおいが不足した肌には保湿が欠かせません。朝と夜の洗顔後、なるべく早くたっぷり保湿しましょう。化粧水で水分を与えながら肌のキメを整え、乳液やクリームの油分で水分が逃げないように閉じ込めます。しっかり保湿しておくと肌がなめらかになり、日焼け止めを塗るときもムラになりづらくなります。

乾燥がひどい人は保湿美容液をプラスするとよいでしょう。保湿美容液には保湿成分が多く配合されています。さらにブライトニング成分を配合した保湿美容液なら、紫外線によるくすみケアも同時にできるのでおすすめです。

青暗いくすみ対策:血行改善

血行不良による青暗いくすみは、血流を促すことで解消できます。湯船に使って体を内側から温めたり、適度な運動を習慣づけたりすることで、体の内外から血流を促しましょう。また睡眠不足だと自律神経が乱れたり、体が常に緊張状態になって血行が悪くなります。なるべく6時間以上眠れるよう心がけてみてください。

注目のブライトニング・保湿成分をくすみ対策に取り入れて

注目のブライトニング・保湿成分をくすみ対策に取り入れて

「ブライトニングケアを取り入れてくすみ対策したいけど、肌の刺激になりそうで心配…」という敏感肌の人もいるのではないでしょうか。そんな悩みに応える成分として最近注目されているのが、低刺激なブライトニング成分「ナイアシンアミド」です。

ナイアシンアミドはビタミンBの一種。ビタミンC誘導体に似た働きがありながら、保湿効果も高いことが特徴です。うるおいにより、低下したバリア機能を整えてくれます。

くすみが気になるときはトーンアップ下地で透明感を演出して

スキンケアによるくすみ対策に加えて、トーンアップ化粧下地で透明感を演出するのもおすすめです。

くすみをカバーしようとファンデーションを厚塗りすると、肌に負担をかけてしまいがち。しかし化粧下地で自然に肌をトーンアップしておけば、ファンデーションは薄塗りでも、もしくは塗らなくても美しく仕上がります。

クレンジングのときも時間をかけずにサッと落とせるため、摩擦が軽減できます。紫外線対策もできるトーンアップ化粧下地なら、時短にもなるので便利ですね。

タイプ別対策&効果的なアイテムで肌のくすみを解消しよう

くすみの原因には紫外線や乾燥、摩擦などがあり、それぞれに適したケアがあります。すべてのくすみ対策に共通するのは、毎日の紫外線対策、十分な保湿、また十分な睡眠時間や適度な運動などの生活習慣です。

刺激の少ない敏感肌用の高保湿な日焼け止めや、ブライトニング成分を含む保湿美容液なども活用して、くすみのない、透明感のある肌を手に入れましょう。

ラ ロッシュ ポゼ アンバサダー
皮膚科医 友利新先生

現在、都内2か所のクリニックに勤務の傍ら、医師という立場から美容と健康を医療として追求し、美しく生きるための啓蒙活動を雑誌・TVなどで展開中。
美と健康に関する著書も多数。

友利新先生
友利新先生

ラ ロッシュ ポゼ アンバサダー
皮膚科医 友利新先生

現在、都内2か所のクリニックに勤務の傍ら、医師という立場から美容と健康を医療として追求し、美しく生きるための啓蒙活動を雑誌・TVなどで展開中。
美と健康に関する著書も多数。

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