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顔がかゆいのはなぜ?
原因と対処法、スキンケアのポイントを解説

顔がかゆいのはなぜ?原因と対処法、スキンケアのポイントを解説

顔がすごくかゆい…!と感じたときは、どう対処すればよいのか困ってしまいますよね。爪でかいたり、タオルでこすったりすると、症状が悪化して皮膚に跡が残る可能性があります。刺激を与えずにかゆみを鎮めることが重要です。本記事では顔がかゆい原因と対処法、スキンケアのポイントを解説します。

顔がかゆい!考えられる主な原因

顔のかゆみは、季節的なものや肌への刺激によるものなど、多くの原因が考えられます。対処法を考えるために、まずは顔がかゆくなる原因を知っておきましょう。

肌の乾燥

肌が乾燥すると「バリア機能」が低下し、かゆみが生じることがあります。バリア機能とは、肌の表面を覆う角質層の働きのこと。花粉や紫外線などの外部刺激や病原菌から肌を守り、水分の蒸発を防ぐ重要な役割を担っています。

エアコンの風や秋冬の乾燥した空気、ゴシゴシこするような洗顔や保湿ケアの不足などは、肌の乾燥を招きバリア機能が低下。外部刺激に敏感になり、かゆみを引き起こすことがあります。

花粉などのアレルギー

花粉などのアレルギー

花粉やその他のアレルゲンに対するアレルギー反応で、皮膚に炎症が起こり、かゆみや赤みなどの症状が現れることがあります。花粉による肌の症状は「花粉皮膚炎」と呼ばれています。

今はまだ症状が出ていない人も、花粉の付着を防止する日焼け止めやスプレーなどで、接触を避けるようにしましょう。花粉などの刺激によって肌に炎症が生じると、さまざまな外部刺激に対して反応しやすくなり、敏感肌になることもあります。

詳しくは「花粉シーズンの肌荒れを防ごう!【洗顔・保湿・紫外線対策】スキンケアのポイント」の記事をご覧ください。

汗そのものは弱酸性ですが、皮膚に長時間とどまるとアルカリ性に傾きます。すると肌表面で細菌が繁殖しやすくなり、かゆみを引き起こすことがあります。汗をかいたら放置せずに、こまめにふき取ってかゆみを防ぎましょう。

詳しくは「夏こそ注意・肌荒れの原因3選!隠れ乾燥や敏感肌の予防法も解説」の記事もご覧ください。

化粧品かぶれ

化粧品に含まれる成分によっては、皮膚がかぶれてしまい、かゆみが生じることがあります。新しい化粧品を使い始めた直後にかゆみが起きる場合は、刺激性のかぶれ(刺激性皮膚炎)が原因です。一方で、一定期間使用した後にかゆみが現れる場合は、アレルギーによるかぶれ(アレルギー性皮膚炎)が考えられます。

特に、乾燥肌や敏感肌の人は、刺激によるかぶれやかゆみが起きやすいので、化粧品を選ぶときには注意が必要です。

化粧品の選び方は「化粧品かぶれが起きるのはなぜ?かぶれが起きたときの対処法や予防法を解説」の記事で紹介しています。

顔がかゆいときの対処法

顔がかゆいときには、原因を除去し刺激を与えないように鎮めることが大切です。ここでは顔にかゆみがあるときにできる対処法を紹介します。

かゆみの原因を取り除く

たとえば花粉アレルギーがある場合は、シャワーや洗顔でアレルゲンを取り除きましょう。新しく使った化粧品が原因であれば、すぐに使用を中止し、肌を洗い流してください。原因を取り除くことが、かゆみの改善につながります。

かいたりこすったりしない

顔がかゆいと感じても、むやみにかいたり、タオルでこすったりして刺激を与えないようにしましょう。かいてしまうと、皮膚が傷ついて炎症が悪化する可能性があります。

このほか、

  • アルコールや刺激物の摂取をなるべく避ける
  • 紫外線に当たらないようにする

なども、かゆみの悪化を防ぐために大切なポイントです。

強いかゆみやほてりがあるときは冷やす

強いかゆみやほてりがあるときは冷やす

冷却することで、皮膚の炎症を抑えることができます。冷たいタオルを患部に当てたり、冷水に浸したコットンを肌に貼ると効果的です。保冷剤を使用するときはタオルで包み、直接肌に当てないようにしましょう。

汗をかいたらこまめに拭く

前述の通りかいた汗は放置せず、ハンカチやタオルで押さえて優しく吸い取りましょう。炎症やかゆみを悪化させる可能性があるため、顔はこすらず、肌に刺激を与えないように注意してください。

かゆみが続く場合は皮膚科を受診する

頻繁にかゆみが起こる、かゆみが長引く、または日ごとに悪化する場合は、自己判断で対処せず、早めに皮膚科を受診し、専門医の診察を受けることが大切です。特定のアレルギーが疑われる場合も、皮膚科でかゆみの原因を明らかにしてもらうことで、適切な治療が可能になります。

顔がかゆいときのスキンケアのポイント

顔がかゆいときのスキンケアは、肌に優しいケアと適切なアイテムの選び方が重要です。ポイントを押さえてケアを行いましょう。

刺激を与えないスキンケアを心がける

クレンジングや洗顔で肌をゴシゴシこすると、摩擦によってバリア機能が低下し、さらにかゆみを悪化させる可能性があります。洗顔はきめ細かい泡をつくり、大きな円を描くように優しく洗いましょう。洗顔後は、やわらかいタオルを顔にそっと当てて、水分を優しく吸い取ってください。

保湿を十分にする

肌のうるおいを保って、バリア機能をしっかり働かせましょう。水分と油分をバランスよく補うのが保湿のポイントです。化粧水で角質層に水分を与えたら、適度に油分を含んだ乳液やクリームで蓋をし、保護膜をつくります。肌に刺激を与えないよう、こすらず優しくハンドプレスして浸透させることも大切です。

敏感肌用のスキンケアアイテムを使う

かゆみがあるときは、低刺激設計で敏感肌用のアイテムを使うのがおすすめです。以下のような表示を確認して選びましょう。

  • 敏感肌用
  • アレルギーテスト済み
  • 皮膚科学的テスト済み
  • 皮膚科医の協力のもとテスト済み

またかゆみがあるときは、炎症を抑え、肌の修復の作用がある成分に着目するのもおすすめです。以下の成分は、敏感肌にも使用できます。

成分 作用
CICA(シカ) 抗炎症作用、肌のバリア機能強化など
パンテノール(ビタミンB5) 抗炎症作用、保湿作用、皮膚の修復促進など

話題の成分CICA(シカ)を徹底解説!有用成分と効果、おすすめアイテムも」の記事もぜひチェックしてみてください。

顔がかゆいときは肌に優しいケアを

顔のかゆみは、アレルギー反応やバリア機能の低下など、さまざまな原因が考えられます。むやみにかいたりこすったりせずに、刺激を与えないように対処することが大切です。症状が悪化した時は速やかに皮膚科を受診して治療を受けましょう。

白金あおば皮フ科クリニック 院長
森下未奈子 先生

東京慈恵会医科大学医学部医学科卒業。慈恵医大付属病院(本院、柏病院、葛飾医療センター)、聖路加国際病院、都内皮膚科クリニック勤務を経て、白金あおば皮フ科クリニック院長に就任。自身のインスタグラムアカウントにおいては子供~大人まで診察室では聞けない肌ケア方法などの知識を発信している。

森下未奈子先生
森下未奈子先生

白金あおば皮フ科クリニック 院長
森下未奈子 先生

東京慈恵会医科大学医学部医学科卒業。慈恵医大付属病院(本院、柏病院、葛飾医療センター)、聖路加国際病院、都内皮膚科クリニック勤務を経て、白金あおば皮フ科クリニック院長に就任。自身のインスタグラムアカウントにおいては子供~大人まで診察室では聞けない肌ケア方法などの知識を発信している。

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